「スイング・エクスプレス Vol.2」は2014年11月30日紀尾井ホールで開催された定期公演「4大ビッグバンドリーダーに捧ぐ　Vol.2」の模様を収録したライブアルバムです。紀尾井ホールはとても響きの良いクラシック専用のホールで、当日使用したPA装置はソロとピアノのみです。他の管楽器は生音でお聴き頂いており、録音は当日ホールでの様子を余す事無く再現しております。全11曲はビッグバンドファンのみならずオーディオファンにも楽しんで頂ける様SACDとCDのハイブリット盤となっています。当日コンサートにいらした方もそうでない方もどうぞお楽しみ下さい。

ライナーノーツより抜粋　
ジャズ評論家　児山紀芳
アルバムの冒頭を飾る＜その手はないよ＞の演奏がスピーカーから流れはじめた瞬間から、聴き手は、時代がスイング･ジャズの全盛期にタイム･スリップしたかのような錯覚に陥ってしまう。よく知られたビッグ・バンドの名演奏を忠実に今に伝承するだけでなく、音楽が生まれた時代の雰囲気や空気まで感じさせてしまう! 角田健一ビッグ・バンドが半世紀をかけて築き上げてきたジャズ・オーケストラとしての真価が、この冒頭の1曲で明らかになる。

ライナーノーツより抜粋
悠　雅彦
1990年の結成時に掲げた＜ビッグバンドよ、永遠に＞の旗を降ろすことなく、律儀にビッグバンド芸術の魅力と快感を世に伝え、その真価を確立することに生涯を捧げたD・エリントンや、C・ベイシー、B・グッドマンやG・ミラーらに変わらぬ敬意を払い続けるリーダー角田と全力でこたえるバンドの献身的な演奏に、会場に詰めかけたファンの惜しみない拍手と声援が飛ぶホットこの上ない光景を目の当たりにしてきた私は、角田健一とメンバーのこの律儀さを心底称えてやまない。